July 27, 2007

 るく彼は颯爽と現れた。

そう、あれは俺がまだアサシンに転職して間もない頃だった――

カタールを装備できるようになり、クリティカルに感動を覚えていた。
シーフ時代のFD4Fソヒー狩りからFD5Fホロン狩りにランクアップし、防御無視の強みを体感。
多少ながら成長を実感していると、彼らはやってきた。

クルセわんさんを筆頭に、当時の先駆者である玲さんのモンク、旧仕様の由比ちゃん、鷹は世界を征すと信じて疑わないむぎ茶(クゥ)、トレードマークはツノだったモンクの鬼。
他にもいたが、当時ギルドと無関係だった俺は誰だか判別できなかった。

何事かと思い、ぢょしこーせー由比ちゃんに尋ねると、「ぬいぐるみが欲しいって言ったら、わんさんがプレゼントしてくれるって!」らしい。要約するとBOSSを倒すのだという。
「最近は貢物も命懸けか…」
だがせっかくの機会だ。手を出さないまでも皆の勇姿を目に焼き付けようじゃないか。
俺は着いて行くことにした。

皆に追いつくと、既にヤツは暴れていた。
信じられないことに、玲さんが倒れている。恐るべしはキツネ、そして中心にいるターゲット…
離れた場所で観戦していると、唐突に「叩けよ!」と戦闘命令が下った。どうやら戦力として認定されたらしい。
「ふっ…ミルクも万全だ。全て避けてやるぜ…」
10秒で足蹴にされた。かろうじてバックステップで難を逃れるが、敵の戦闘力は予想以上だった。
戦線に復帰した玲さんと耐え続けるわんさんを囮に、攻撃を続ける。
何かないかと思考を巡らすも、思いつくのは石投げ砂かけ。おとなしく攻撃に専念する。

不意に均衡が崩れる。「疲れたー、SPないー」と駄々をこねた由比ちゃんが座り込み、戦線を離脱。
親分を護ろうと集まってきたその他大勢に殴られるむぎ。
俺は玲さんと共に倒れ、その後を見守る。

そこへ視界の外から放たれる大魔法。
キツネは一掃され、起き上がった玲さんとやる気を取り戻した由比ちゃんが戦線復帰。そのまま寝ている俺。
そして再び大魔法、大魔法、大魔法…

しばしの後、脅威は去った。
危機を救った彼は、わんさんの知り合いだと後に聞いた。
MVPを取得した彼は、驕るでもなくクールに佇んでいる。
「偉大だ…」
直感的に大物だと悟った。

皆は一言二言交わし、ワープポータルで去っていった。

「いつの日か、彼のような男になりたいものだ」
全てが終わり感慨に浸りながら俺は思った。
そういえばこの死闘と惨劇は、由比ちゃんのぬいぐるみ欲しさが発端だったんだな、と…


その彼は、出来心からソヒーに手を出し、その後は嫁を娶り息子まで作っておきながら、不倫の末に離婚。
その不倫相手と結婚するも長くは続かず、嫁は彼の元を去り、寂しさを紛らわすためにメイドを飼い始める。

ああ…俺が目標とした彼は、一体どうしてしまったのだろうか…

(古い話すぎてSSが一枚もありませんでした。長々と文章のみで、本当に申し訳ない…)

Posted by: るく : July 27, 2007 12:08 AM | トラックバック
コメント

オチに超うけたwww
まじめな回想で、ゆいちゃんの女子高生ぶりがアクセントなのかと思ったら・・・


Posted by: クリス :Comment ID 5698: July 27, 2007 02:58 AM

全くおぼえてないわwwww


Posted by: ゆい :Comment ID 5699: July 27, 2007 02:26 PM

ニセ女子高生やってぬいぐるみ貢がせるとかやって・・・・こんな立派な歴史をなかったことにしようとしてるのか==)=3


Posted by: クリス :Comment ID 5700: July 27, 2007 07:19 PM

まるで自分のことを言われているようn(ry


Posted by: なっしゅ :Comment ID 5701: July 29, 2007 09:57 PM

まるでNashの事を書いていたようn(ry


Posted by: るく :Comment ID 5703: July 31, 2007 12:07 PM

どうみてもNashです。本当にあr(ry


Posted by: クリス :Comment ID 5704: August 2, 2007 08:40 PM
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